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法輪寺(6)

「蓬莱七福神御案内」を発行した瀬戸電気鉄道株式会社は、明治35年に
その前身となる瀬戸自動鉄道株式会社として設立され、明治38年に
営業運転を開始したそうです。

瀬戸電気鉄道株式会社と改称したのは明治39年12月で、先々回記した
ように名鉄との合併が昭和14年ですから、このパンフレットはその間での
発行ということになります。
ただパンフレットにある法輪寺さんの説明文がその間のある瞬間での事実かと
考えるといささか首をひねるところもあります。

たとえば人の名前や、事績の年代などは諸説あると疑ってかかるべきで、
いちいち気にしてはいられませんが、「大般若写本600巻」という具体数を
とらえると、明治24年の濃尾大震災で雨池の堤が決壊して、600巻の経巻の
うちかなりの数が流失したと伝えられていますので、もしかしたらこの
パンフレットの説明文は濃尾大震災の前に書かれていた由緒書を
元にした可能性もあります。

もともと大般若経が600巻というのは、玄奘が天竺より持ち帰った全巻が
600巻であり、600巻所持ということはフルコンプリートしている、ある種の
ステータスをひそかに誇示しているわけかと思います。
この600巻云々を含めて法輪寺さんの縁起物語の原型となったのは、
「尾張徇行記」に収められている「次信忠信遺像安置伝記」と言われて
いますが、このパンフレットの説明文もその流れなのかと思われます。

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[ 2016/09/15 23:08 ] お寺 | TB(0) | コメント(0)
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