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東寺別院(3)

東寺名古屋別院絵葉書愛知県図書館蔵
【東寺別院の絵葉書】
正確には京都東寺の名古屋別院という位置づけです。
もちろん当時はまだ東春日井郡なのですが、小幡別院とか守山別院では「どこ、それ?」に
なってしまいますので、名古屋近郊にある別院ということで名古屋別院と言われていた
ようです。

瀬戸電が配布していたパンフレットから、東寺別院についての記述を抜粋してみます。

喜多山案内
瀬戸電氣鐡道株式會社

真言宗総本山京都の東寺名古屋別院(喜多山より十三丁)
東寺の名古屋別院は20か年の継続事業として七堂伽藍完成の目的を達すべき予定にて
着々計画せられ地鎮祭も立派に松永管長猊下御親修あらせられ古法に基づき最も厳粛に
執行せられ仮堂の建築が出来ました。

此処には蓬莱七福神布袋尊天を祭る御縁日は毎月7日で春季大祭は4月7日、秋季大祭は
10月7日である。(中略)

此の地は眺望と風致に富み名古屋近郊に比すべき場所もない。東には猿投の朝霞に、
南は長久手、猪子石、覚王山の翠岱から熱田の沖も見え、近くは白布を展べた矢田の
清流あり、西には模糊たる雲烟の間に金鯱は夕陽に輝き、勝川の清流には満帆の舟も見ゆ。
北は龍泉寺の多宝塔を隔てて小牧山、本宮山、尾張富士、遠くは江州の伊吹、加賀の
白山、木曾の御嶽に濃飛の山々も見ゆる高台である。

(中略)

東寺を知らざる人あるを遺憾とし、今回世潮人心の傾向に鑑み120万円余の予算を定め
別院を名古屋に近い俗界解脱の翠松園分譲地域内に定められ、広く十方信者の浄財を
求め目的の達成に努力を払うこととなったものである。

なお東寺には昔から特殊の浴室がある。これは天長年間弘法大師の御創建で垢穢浄除
身心保健を目的とし、蒸風呂、薬風呂、浄湯の三種あり今もそのまま毎日午前6時から
午後の6時まで衆人の入浴に供せらるるが、現在にては風紀上男女隔日にここを参籠して
入浴することとなり居れり、浴室付属の洗心寮は建坪200坪有余でいずれは別院にも
これらの御法湯の分湯もできるし、なおまた尾張三大弘法大師建設の準備中なり。

別のパンフレットには次のように書かれています。

蓬莱七福神御案内
瀬戸電氣鐡道株式會社

東寺名古屋別院は昭和2年5月地鎮祭を執行せられ、続いて昭和4年仮堂を建設せられ
たるものなるが(中略)

境内は喜多山一帯の翠松園文化住宅経営地内に属し、(後略)
引用終わり

ということで、昭和2年5月に地鎮祭を執り行い、20年計画で建設を始めたわけですが、
いくらもしないうちに世相が悪化し、計画は立ち行かなくなったものと思われます。

むしろ逆にこの立地は高射砲陣地、照空隊部隊から至近なため、危険極まりなく、
もしかしたら戦時中は陸軍に建物が徴用されていたかも知れませんね。
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[ 2020/10/05 20:54 ] お寺 | TB(0) | コメント(0)
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