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アサヒビール引込線跡(3/3)

アサヒビール角を曲がると
御用水巡りの散策が、アサヒビール引込線の遺構調査にすっかり変わってしまった感が
ありますが、歩みだけは確実に御用水の水路に沿って進めております。
写真のアサヒビールの境界壁沿いにアスファルトとは色調の異なるコンクリートが
続いておりますが、これが御用水の水路の一つです。
散策の歩みも御用水の水路もここで向きを変えて南進します。
(中央本線で行く手を阻まれています)



トンネルが二つあった
アサヒビールの北西角を曲がって南進すること約50mで写真のトンネル前に出ます。
堤防道路を走ってきた自動車は中央本線のため、いったんこの場所まで迂回して
線路の下をくぐってから、再び堤防道路へと上って行きます。
ところが、ごく至近距離にもう一つトンネルがあります。
しかも普通、トンネルは線路というか並走する側道というかに直角になっていることが
圧倒的に多いのに、この至近距離にある二番目のトンネルは斜めに横切っています。



稲荷川橋梁
最初のトンネルに戻って銘板を撮影しました。
トンネルの名前は「稲荷川橋りょう」とあります。
「橋りょう」は橋梁のことなのでいいとして、「稲荷川」とは・・・?
御用水の用途や流路変遷の歴史の中で、この辺りでは御用水のことを稲荷川と
呼称していたのか、いまのところ謎です。



朝日橋梁
そして中央本線を斜めに貫くトンネル、これには「朝日橋りょう」の銘板が貼られていました。
これまた、守山市の過去に遡っても「朝日」という小字はなかったはず・・・?
地名由来の橋梁名ではないのかもとも思います。

ここで拙ブログ「アサヒビール引込線跡(2/3)」に戻っていただき、引込線が
描かれている基本図をご覧いただきたいと思います。
この至近距離に並んでいる斜めのトンネルは、実はアサヒビール引込線の
線路が通っていたトンネルだったのです。
現在、このトンネルの写真側はゴミの不法投棄で荒れていて、トンネル裏側は民間の
会社のトラック駐車場になっています。

ここから先、新守山駅までは貨物ターミナルとして開発された歴史があり、いまなお
線路跡、トンネルなどに名残が認められます。それらはまた稿を改めてご紹介
できればと思います。
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[ 2017/04/23 20:51 ] 鉄道 | TB(0) | コメント(0)

アサヒビール引込線跡(2/3)

アサヒビール引込線S39-S43 基本図 アサヒビール引込線S44-S47 基本図
左:S39-S43 基本図、右:S44-S47 基本図
名古屋市都市計画情報提供サービスで公開されている都市計画基本図情報で、守山区の
もっとも古い基本図は上記左のS39-S43 基本図なのですが、これには引込線はおろか
アサヒビールの敷地も描かれていません。
上記右はS44-S47 基本図で、基本図に引込線が現れるのはこれが最初となります。
アサヒビールは建設用地として描かれています。アサヒビール名古屋工場の操業開始は
1973年とのことですから、上の基本図とは合致しています。




アサヒビール引込線H7-H8 基本図 アサヒビール引込線H27-H28 基本図
左:H7-H8 基本図、右:H27-H28 基本図
基本図に引込線が描かれていた最後は上の左H7-H8 基本図です。
しかしながら4/14付け拙ブログ「アサヒビール引込線跡(1/3)」で引用したS48-S52 基本図では
引込線は庄内川に沿って、工場の奥まで延びていたのに対して、上左図は中央本線の下を
くぐり抜けてすぐに途絶えております。
上右図は都市計画基本図として公開されている最新版です。こちらでは引込線はすでに何ら
描かれてはいません。

つづく
[ 2017/04/22 10:57 ] 鉄道 | TB(0) | コメント(0)

アサヒビール引込線跡(1/3)

架線橋
アサヒビール沿いの用水路
八ヶ村用水の用水路をめぐりながら西進していると、道はやがてアサヒビール名古屋工場の
裏(北側)に至ります。はるか遠くには中央本線を走る列車も見えてきました。
覗き込む価値もないような用水路を追いかけていた視線をふと上にあげると、アサヒビールの
構内にいかにも「架線柱」のような鉄骨が見えます。



架線橋3
堤防道路から見下ろすと
「架線柱」の左側に続く平屋の建物に何やら柵のようなものと、構内道路面との高低差が
認められます。なんて言うか、まるで鉄道の駅のような感じですね。
むかし、まだ大量輸送の手段が鉄道だった頃、ここアサヒビール名古屋工場には、最寄の
JR新守山駅から引込線が入っていました。その遺構として、こうした架線柱が別の目的で
使用されているにしても、いまだに残っているのは感慨深いものです。



架線橋3地図
地図で検討しましょう!
参照したのは名古屋市都市計画情報提供サービスのS48-S52 基本図です。
これに架線柱の位置と撮影方向を示しました。
基本図によれば、架線柱の位置では引込線は複線になっていたようです。



角がカットされた建物 角がカットされた建物地図
おやっ、建物の角がカットされている!?
いま現在は引込線の線路は撤去されて存在しませんが、当時からあったであろう建物によって、
引込線の線路の名残を感じさせてくれます。

続きます・・・
[ 2017/04/14 01:16 ] 鉄道 | TB(0) | コメント(0)
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Author:加藤
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